つくる・食べる・暮らす

不器用でも手作りを楽しむ暮らしの記録。

年末、書類の山を前に思うこと

スケジュールが押しまくる年末、毎年こんなに忙しいものだっけと頭をひねっています。
 
大掃除以前に、普段から気を付けてはいるものの、溜まってしまうのが書類の束です。
 
仕事柄、書類を作る・もらうことが多いので、紙類を無駄にしないようにデータで済むものはデータで、どうしても印刷が必要な場合はコピーミスや余分な印刷はしないように心がけてはいます。
 
それでも溜まります…。
 
不要なものは古紙回収に出し、紙媒体で保管する必要のあるのもの以外は、スキャンしてデータ保管しています。
 
速効性を重視してハンディスキャナを導入し、書類はもらったその日に捌くようにしていますが、サボって後回しにしたものに今頃苦しめられています(泣)。
 
白いかごの中身はこれからスキャンするもの、それ以外は古紙回収に出すものです。

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スキャナーはお試しに一番安いものを買ったので、時々歪んだりもしますが、単なる情報なら読めればOKです。

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そして、自戒も含めて思うことは、「わざわざ印刷する必要があるのか」という程度の情報の多いこと。
 
 
作業中にふと、映画のワンシーンを思い起こしていました。
 
18世紀のアルメニアの詩人の生涯にオマージュを捧げた『ざくろの色』という映画です。

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雷雨に打たれてぐっしょり濡れた書物を晴れた日に屋根に並べて乾かす場面があるのですが、美しい大量の宗教書が屋根の上でぱらぱらと風にはためくシーンは圧巻です。
 
この映画は色鮮やかな映像美のオンパレードなのですが、このシーンが一番好き、書物に対する詩人の深い敬意や愛情を感じます。
 
情報があふれかえる今の時代と比べるのは乱暴かもしれませんが、ここまで大事にしたくなる書物や情報って、今の時代にあるのでしょうか。
 
ジャンルも内容も重みも私が作るようなちっぽけな書類とは比べる対象にはならないけれど、大量の書類を前にいろいろ考えてしまいました。
 
ミスコピーをなくす努力ももちろんするけれど、その前に少しでも誰かに大事だと思ってもらえる情報になるように、心を込めて書類を作ろうと思った年末でした。