ウォールラック~暮らしの古民具「一斗升」にグリーンを飾る
ガレージの片隅で埃をかぶっていたこちらの木箱、名前を「一斗升」と言います。
一斗=10升=100合のお米を量る農具です。
祖父母が若い頃のものでしょう。
持ち手付きで、米を入れても持ち運びやすくてとっても便利♪
…なのですが、稲作の技術もキャパもない令和を生きる私には、当然使いこなせません!
歴史資料館への寄贈や、オークションサイトへの出品も考えました。
ただ、地域の歴史資料館には、もっと状態がよいものがすでにあります。
オークションに出品されているのは、やはり状態が良いものばかり。
我が家の一斗升は釘も飛び出しているし、酷使と修繕を重ねてボロボロですからねえ…。
プランターカバーにとも思いましたが、鉢のサイズと合わない木箱は半端感この上ない。
ちなみに「一斗升」で検索するとよくヒットするのはこちらの樽のような形。
樽型はおしゃれな鉢カバーとして使っている方も多いみたいです。いいなー。
中途半端な箱を放置すると、中途半端なものや埃が溜まります。
堅く絞ったウェスで拭くと、積年の汚れでウェスが真っ黒に(汗)。
汚れた状態で置いておくからこうなるのだ…と、心を決めて塗り直しました。
今回使用した塗料は、数年前に買ったワトコオイル、色はダークウォルナット。
和の古民具には和素材のオイルが合うと思ったのですが、うちにある桐油は粘度が高くて塗りにくいんですよね(涙)。
オイル系塗料は木に染み込んで乾燥を防ぎ、木目や風合いを活かせるのが魅力です。
ただ、ホームセンターで買う表面が滑らかなSPF材等に塗ると、塗りムラが目立つような気がします。
それを「味」と言えばそうかもしれないけれど、やりすぎな感じとムラが個人的には好きじゃなく、最近は出番がありませんでした。
でも、表面が傷だらけで凸凹した古い板には、意外とよく馴染みました。
色が濃すぎたかな…と思いますが、なにせ、水分も油分も抜けきった古板なので、オイルがどんどん染み込むのです。
玄関~和室の古い柱の色にもなじみ、古釘も目立たなくなったので結果オーライ(笑)。
本来の役目を終えた一斗升には、玄関インテリアのポイントとして第二の人生?を歩んでもらうことに。
欲しかったんです、グリーンを飾るウォールラック♪
我が家の玄関引き戸は格子窓、光がよく差し込むので、絵を飾りたくても色褪せが気になります。
絵はだめでも植物にはよい環境、手持ちのアイビーの小鉢を置いてみました。
もう少し大きく育てて蔓を垂らしたいので、週末はちょうどよさそうな鉢を探しに出かけよう~。
多肉との寄せ植えもいいですね(寄せ植え、下手だけど)。
こちらも褪色が気になるので、めったには飾れませんが、大好きな写真集も置いてみました。
暗い色のものを飾るときは、背板を白く塗ったほうが映えそうです。
そして、この一斗升の棚にはもう一つの大事な役割があるのです。
それは、大げさに言えば、世代間コミュニケーションを促すツール!です。
これが一斗升だと分かるのは、多分、60代以上の方。
叔父やご近所のおばあちゃんなら「これって一斗升?なつかしいあ、うちにもあったよ」と会話が弾むでしょう♪
一斗升など知らない50代以下の若手or中堅世代とは…、以下妄想。
客 :「この棚、不思議な形してるね」
miki:「昔の農具で一斗升っていうんだよ~」
客 :「何それ~、初めて聞いた~」
miki:「祖父母が使ってた、米を量る道具でね…」
なんだか、楽しいじゃないですか!(私だけ?)
一斗升さん、これからもよろしくね♪
に ほ ん ブ ロ グ 村 テ ー マ