つくる・食べる・暮らす

不器用でも手作りを楽しむ暮らしの記録。

大正時代の鏡の枠をアンティークフレームに(3)~クリムトの「りんごの木」とフレームの接点とは?

今回の鏡のフレームリメイクは、ポスター選びにも時間がかかりました。
大正時代の鏡の枠にぴったりサイズのポスターなんてあるわけないので、カットすることを前提に大きめサイズを探しました。
 
条件はカットしても絵が見切れない、そして好みのデザイン。
 
 
パリやロンドンなどのおしゃれなマップポスターも人気ですね。
 
マップポスターと言えば、我が家には某アジアの観光都市に旅行した際、気まぐれで立ち寄った地方都市の大きな地図がありまして、実はこれも候補の1つでした(笑)
 
グーグルマップも普及しておらず、携帯の地図機能も全然充実していないころのこと。
空港に観光マップくらいあるだろうと思っていたのに、ない(実は観光パンフがあったが、帰る時に知った)!
 
大通りに雑貨店を見つけるも英語は通じず、ちょっとだけ勉強した現地語と辞書を駆使して「この街の地図が欲しい」と伝えたところ、渡されたのがこの巨大地図(笑)。

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もっと小さいものはないかと一応聞いたんですけどね…。お店の人も、困ってたでしょうね💦
 
しかし、この特大サイズ、何用だろう?
 
そんな思い出の地図、色使いがかわいいし、賃貸住まいの時はそのまま貼ってました。
 
残念ながら折り目がとれないし、なにしろフレームより大きくて(!)、せっかくの地図が見切れるので断念。
 
 
最終的に選んだのはクリムトの「りんごの木」。

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余白のある70㎝×100㎝のものを見つけて、フレームに合わせてカット。
 
本当は、左右にも余白を残したかったけれど、そこは妥協するしかない。
 
でも、フレームとの相性もイメージ通りで、私的には満足♡

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クリムトの作品は、官能的で美しい女性が印象的だけど、どこか退廃的で死を感じさせる作品、神話や寓話が題材となったものが有名ですね。
 
 
人はリアルに描かれるのに、それ以外は平面的で、その妖しさと不思議さに魅惑されそう。 日本の尾形光琳などの影響もうけているらしいと、初めて知りました。
 
でも実は、風景画も多数残されています。
 
ウィーン大学の天井画事件等で疲れたのか、まだ保守的だった帝政オーストリア時代の古都を離れてから、風景画を描き始めたそうです。
 
 
点描風の筆致や色使いが素敵な「りんごの木」と「農家の庭」と迷って、こちらを選びました。
 
 
そして…、

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購入してから気づいたのですが、「りんごの木」が描かれたのは1912年、つまり大正元年
 
おお、フレームの新調時期と一致した!!
 
なんだかうれしいシンクロ♪
 
 
食器棚を撤去して広くなった壁に、鮮やかな「りんごの木」が映えます。
 
すっきりしたばかりなので、あまりごちゃごちゃさせたくないけど、上にウォールラックを取り付けて、ロンドンの蚤の市で購入した旅の思い出を飾ろうかなと思案中。
 
 
あ、フレームの釘はついたまま…。庭師匠に道具を借りに行きたいけれど、自分が感染源の可能性を考えて、小さなお孫さんがいるお宅へのお邪魔は控えます。
 
リメイクに完成なし⁈でも、一応、完了。
 
***今回のリメイク金額***
□アクリル板 4,274円
□ベニヤ版   875円
□カット料金  140円
□留め具     再利用
□ポスター   2,459円
    合計:7,748円
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