つくる・食べる・暮らす

不器用でも手作りを楽しむ暮らしの記録。

「コマツヨイグサ」と「ヘビイチゴ」~グランドカバーに適した草はどっち?

ヤグルマギクが見頃です。
 

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でも今日は園芸種のことじゃなくて、草のこと。
 
 
ここ2~3年でぐんと増えた、この愛らしい黄色い花。
 

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名前はコマツヨイグサ(小待宵草)。
 
「月見草」 は、「マツヨイグサ」、「コマツヨイグサ」、「オオマツヨイグサ」、「メマツヨイグサ」などのアカバナ科マツヨイグサ属の植物全体を指す呼び名だそう。
 
その詩的な名前の通り、コマツヨイグサは夕方から開花し、翌日には花はしぼんで黄赤色に変わります。
 
見た目と名前で在来種かと思いましたが、北米が原産の帰化植物です。
 
乾いた砂地、海岸、河原、農耕地などで繁殖するらしく、裏手の河川敷や、近所でもよくみかけます。
 
うちでも、敷地と貸畑の間の小道を覆いつくす勢いです。

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早朝の様子
グランドカバーにいいんじゃないかと最初は楽観していたけど、調べると「要注意外来種」に指定され、鳥取砂丘でも本来の植生と競合して問題になっているとか。
 
私もここ2年くらいで、その意味を痛感。
 
大きいものは半径30㎝くらいのロゼット状になりますが、根は真っ直ぐ長い。

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重なり合った葉をめくると地面はじめっとしており、ダンゴムシがたくさん。
 
梅雨に入ったら、じめじめが増して、ムカデとかも出そう。
 
そして、種を飛ばして広がるカタバミやチチコグサ系が葉の陰に潜み、大きく成長していることも。
 
草刈機で刈っても根が残り、再生して踏み固められると、さらに大型化するような気がします。
 
 
なので、今年は抜くことに。
 
地面がしっとりしているから意外とするっと抜けるんです。
 
また生えるのはわかっているけれど、定期的に、少しずつ全体量を減らせば、制御不可能になるのは避けられるかと。
 
昨日は朝4時半から集中除草、コマツヨイグサの小山ができました。
 
疲れた~。
 
少しずつ繁殖力の強すぎない植生にシフトさせたいところです。
 
 
グランドカバーになりそうな草で、かわいくて優秀だなあと思うのは、在来種のヘビイチゴ
 
実際、グランドカバーに使っているガーデナーさんもたくさんいるようです。
 
クラピアやダイカンドラのように地面が見えないほど密生しませんが、匍匐していい感じに覆ってくれます。
 
下の写真でも、真ん中あたりの隙間から別の草が生えてますが、草丈が伸びると地を這うヘビイチゴの中で目立つので、気づいたら抜くだけ。

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そして、広がり方が緩やかで、広がりすぎない。
 
コマツヨイグサの生えている道の反対の端部分はヘビイチゴの小道ができました。

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 この道の先はお隣さんの敷地なのですが、隣に侵入することなく、お行儀よく収まってくれてます。
 
花や実も多少踏んでも平気だし、人通りは少ないので問題ありません。
 
今のところは棲み分けてるヘビイチゴコマツヨイグサ、陣取りさせらどうなるんだろう??
 
 
2つの共通点は食べてもさして美味しくもなく、害になる可能性もあるので食べる人はほとんどいないところかな。
 
私は、ヘビイチゴは「人間が食べると死ぬ」と親から思いこまされていたけど、幼馴染は食べてしまい、その夜、吐いたらしい(^^;
 
 
「月見草」はネイティブアメリカンにとっては古くから万能の薬草で、ヨーロッパ人が本国に持ち帰り広めたそう。
 
日本には江戸時代に観賞用として持ち込まれ、広がりすぎて駆除対象になりました。
 
コマツヨイグサは悪者ではなく、考え直さなければならないのはグローバリズムと、生態系への影響を考えずにあちこち移動させた人間のほうなんですよね。
 
どうすればよいかを考えるためには、まず背景を知ることが大事だなと改めて思いました。
 
 
 
今日は庭仕事中、てんとう虫がずっと腕にとまってました。

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 おしっこしないでねーと思いながらそのままにしていたら、庭仕事が終わるまでいた。
 
私、木じゃないよ⁈
 
 
 
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